カテゴリ: Servlet 更新日: 2025/08/11

JavaのHttpUpgradeHandlerのinitメソッドとは?初心者向けにHTTPアップグレード初期処理を丁寧に解説

HttpUpgradeHandlerのinitメソッド
HttpUpgradeHandlerのinitメソッド

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、JavaのHttpUpgradeHandlerinitメソッドって、何のために使うんですか?」

先生

initメソッドは、HTTP通信を別のプロトコルにアップグレードしたあとに、その接続を使ってデータの読み書きなどをする初期処理を書く場所なんですよ。」

生徒

「じゃあ、WebSocketみたいな処理のスタート地点になるんですね!」

先生

「その通り!では、このinitメソッドについて、詳しく見ていきましょう。」

1. HttpUpgradeHandlerとinitメソッドの関係

1. HttpUpgradeHandlerとinitメソッドの関係
1. HttpUpgradeHandlerとinitメソッドの関係

HttpUpgradeHandlerは、Servlet 3.1で追加されたインターフェースで、HTTP通信をWebSocketなど別のプロトコルにアップグレードする際の処理を担います。その中でもinitメソッドは、アップグレード後の接続が確立された時点で自動的に呼び出される重要なメソッドです。

つまり、HTTPアップグレードが完了した直後に、サーバーが行う初期処理を書くのがinitメソッドの役割なのです。

2. initメソッドのシグネチャ

2. initメソッドのシグネチャ
2. initメソッドのシグネチャ

HttpUpgradeHandlerinitメソッドは次のように定義されています:


void init(WebConnection wc);

このWebConnectionはServletコンテナから渡されるオブジェクトで、アップグレード後の双方向通信に使います。クライアントとの入力ストリームや出力ストリームを取得して、データをやりとりできます。

3. initメソッドの実装例

3. initメソッドの実装例
3. initメソッドの実装例

以下はHttpUpgradeHandlerinitメソッドを使って、接続されたクライアントとエコー通信を行うサンプルコードです。


import jakarta.servlet.http.HttpUpgradeHandler;
import jakarta.servlet.http.WebConnection;
import java.io.InputStream;
import java.io.OutputStream;

public class EchoUpgradeHandler implements HttpUpgradeHandler {
    @Override
    public void init(WebConnection connection) {
        try (InputStream in = connection.getInputStream();
             OutputStream out = connection.getOutputStream()) {
            int data;
            while ((data = in.read()) != -1) {
                out.write(data); // 入力をそのまま返すエコー処理
            }
        } catch (Exception e) {
            e.printStackTrace();
        }
    }

    @Override
    public void destroy() {
        System.out.println("接続が終了しました。");
    }
}

4. initで取得できるWebConnectionの使い方

4. initで取得できるWebConnectionの使い方
4. initで取得できるWebConnectionの使い方

initメソッドでは、Servletから提供されるWebConnectionオブジェクトを使って以下のことができます:

  • getInputStream():クライアントからのデータ受信
  • getOutputStream():クライアントへのデータ送信

この双方向通信は、WebSocketのようなプロトコルでリアルタイム通信を実現するのに役立ちます。

5. Servlet側からinitを呼び出す流れ

5. Servlet側からinitを呼び出す流れ
5. Servlet側からinitを呼び出す流れ

initメソッドは手動で呼び出すものではなく、HttpServletRequestupgradeメソッドを通して間接的に呼ばれます。Servletでの記述例は以下のようになります。


@Override
protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) {
    try {
        request.upgrade(EchoUpgradeHandler.class); // initが自動で呼ばれる
    } catch (IOException e) {
        e.printStackTrace();
    }
}

6. initメソッドを活用するユースケース

6. initメソッドを活用するユースケース
6. initメソッドを活用するユースケース

initメソッドは、以下のようなリアルタイム通信やイベント駆動処理で活用されます:

  • WebSocket通信(Servletベース)
  • サーバー送信イベント(SSE)
  • ストリーミングAPI(音声・映像・データ)
  • チャットアプリの双方向通信

特にJavaでリアルタイム性のある通信処理を実装したいときには、initの使い方を理解しておくと便利です。

7. initメソッド実装時の注意点

7. initメソッド実装時の注意点
7. initメソッド実装時の注意点

initメソッド内では、ブロッキングI/O処理や例外処理に注意が必要です。長時間待ち続ける処理はスレッドを占有するため、非同期I/OExecutorServiceなどの併用が望ましいです。

また、リソースリークを防ぐため、ストリームのクローズは確実に行いましょう。

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