カテゴリ: Servlet 更新日: 2025/10/14

Java ServletのHttpServlet#doTraceメソッド完全ガイド!初心者でもわかるTRACEリクエストの使い方と注意点

HttpServletのdoTraceメソッド
HttpServletのdoTraceメソッド

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Servletで通信内容をそのまま返すリクエストってありますか?」

先生

「はい、それにはTRACEリクエストを使います。JavaではHttpServletdoTrace()メソッドで処理できますよ。」

生徒

「TRACEってあまり聞かないですが、どう使うんですか?」

先生

「それでは、doTrace()の基本的な仕組みと使い方、そして注意点について解説していきましょう。」

1. doTraceメソッドとは

1. doTraceメソッドとは
1. doTraceメソッドとは

doTrace()メソッドは、JavaのHttpServletクラスに用意されているHTTPメソッド処理用のメソッドのひとつで、HTTPのTRACEリクエストを処理します。

TRACEリクエストは、クライアントとサーバー間で送受信される内容を確認するためのもので、リクエストの内容をそのままレスポンスとして返します。

主にデバッグ用途として使われることが多く、一般的なWebアプリケーションではあまり使用されません。

2. TRACEリクエストの用途

2. TRACEリクエストの用途
2. TRACEリクエストの用途

TRACEリクエストは以下のような場面で使われます。

  • HTTPリクエストが中継サーバーやプロキシでどのように変化するか確認したいとき
  • リクエストヘッダーやボディの内容をそのままサーバー側で見る必要があるとき

ただし、セキュリティの観点から、多くのWebサーバーではTRACEメソッドを無効化しているケースも多いです。

3. doTraceメソッドの基本的な実装例

3. doTraceメソッドの基本的な実装例
3. doTraceメソッドの基本的な実装例

Java ServletでdoTrace()をオーバーライドする場合、通常はデフォルト実装のままで問題ありませんが、必要に応じて独自処理を追加することも可能です。


import javax.servlet.http.HttpServlet;
import javax.servlet.http.HttpServletRequest;
import javax.servlet.http.HttpServletResponse;
import java.io.IOException;
import java.io.PrintWriter;
import java.util.Enumeration;

public class TraceServlet extends HttpServlet {
    @Override
    protected void doTrace(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
            throws IOException {
        response.setContentType("message/http");
        PrintWriter out = response.getWriter();

        out.println(request.getMethod() + " " + request.getRequestURI() + " " + request.getProtocol());

        Enumeration<String> headerNames = request.getHeaderNames();
        while (headerNames.hasMoreElements()) {
            String name = headerNames.nextElement();
            String value = request.getHeader(name);
            out.println(name + ": " + value);
        }

        out.flush();
    }
}

このコードでは、リクエストのメソッド、URI、プロトコル、およびすべてのヘッダーをそのままレスポンスとして返しています。

4. TRACEメソッドのセキュリティ上のリスク

4. TRACEメソッドのセキュリティ上のリスク
4. TRACEメソッドのセキュリティ上のリスク

TRACEメソッドは便利な反面、セキュリティリスクもあるため注意が必要です。特に以下の点に気をつけましょう。

  • XST(Cross Site Tracing)攻撃の可能性
  • クッキーや認証情報がそのままレスポンスされる危険
  • 社内ネットワークでの内部調査用以外では基本的に無効化推奨

そのため、多くのプロダクション環境ではdoTrace()のオーバーライド自体を避けるか、HTTPサーバーでTRACEを無効にする設定が一般的です。

5. curlを使ったTRACEリクエストの送信例

5. curlを使ったTRACEリクエストの送信例
5. curlを使ったTRACEリクエストの送信例

TRACEリクエストはcurlコマンドでも簡単にテストできます。


curl -X TRACE http://localhost:8080/myapp/trace

このコマンドを使うと、リクエストヘッダーや情報がレスポンスとして返され、ネットワーク経路やヘッダーの中身を確認できます。

6. doTraceメソッドを使用する場面

6. doTraceメソッドを使用する場面
6. doTraceメソッドを使用する場面

doTrace()は、以下のような特殊な用途で使用されます。

  • HTTPヘッダーの内容を詳細に確認したいとき
  • 通信経路上でのプロキシやフィルターの挙動を検証したいとき
  • 開発環境でのデバッグ

本番環境での利用は避け、必要に応じて開発環境でのみ有効化する設計が推奨されます。

7. サーバー側でTRACEメソッドを無効化する方法

7. サーバー側でTRACEメソッドを無効化する方法
7. サーバー側でTRACEメソッドを無効化する方法

セキュリティ強化のため、TRACEメソッドはサーバー設定で無効化することが可能です。

例えばApache Tomcatでは、web.xmlHttpServletdoTrace()を無効化する設定を加えることができます。


<security-constraint>
  <web-resource-collection>
    <web-resource-name>Disable TRACE</web-resource-name>
    <url-pattern>/*</url-pattern>
    <http-method>TRACE</http-method>
  </web-resource-collection>
  <auth-constraint/>
</security-constraint>

こうした設定を行うことで、セキュリティ上の懸念を軽減できます。

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