JSPとHTMLの違いとは?動的ページを実現するJSPの役割を解説
生徒
「HTMLは知ってるんですが、JSPって何が違うんですか?どんなときに使うんでしょうか?」
先生
「いい質問ですね。JSPとHTMLは見た目は似てますが、役割は大きく違うんです。動的なWebページを作るときにJSPが活躍しますよ。」
生徒
「動的ってどういう意味ですか?何ができるようになるんですか?」
先生
「じゃあ、JSPとHTMLの違いを基本から丁寧に説明していきましょう!」
1. HTMLとは?静的なWebページを作るための言語
HTML(エイチティーエムエル)は、Webページの構造や見た目を定義するためのマークアップ言語です。HTMLを使うと、見出しや段落、画像やリンクなどをWebブラウザに表示させることができます。
例えば以下のように、固定されたテキストを表示するだけのコードが書けます。
<html>
<body>
<h1>ようこそ!</h1>
<p>このページはHTMLで作成されています。</p>
</body>
</html>
このように、HTMLは常に同じ内容を表示する静的なページを作成するためのものです。
2. JSPとは?動的なWebページを実現するJava技術
JSP(ジェイエスピー、JavaServer Pages)は、Javaを使って動的にWebページの内容を生成するための技術です。HTMLの中にJavaのコードを埋め込むことができ、アクセスする人やタイミングによって表示内容を変えることができます。
たとえば、ログインしているユーザーの名前を表示したり、商品リストをデータベースから読み込んで表示したりすることが可能です。
<% String user = "佐藤"; %>
<p>こんにちは、<%= user %>さん!</p>
このように、JSPはサーバー側で処理を行い、その結果をHTMLとして出力する仕組みになっています。
3. 静的ページと動的ページの違い
静的ページは、HTMLで書かれた決まった内容が表示されるページです。ファイルの中身がそのままブラウザに表示され、誰がアクセスしても同じ内容になります。
一方で動的ページは、アクセスするユーザーや時間、条件によって表示内容が変わります。たとえば、天気予報のページや会員情報のページなどは動的ページです。これを実現するのがJSPのようなサーバーサイドの技術です。
4. JSPとHTMLの役割の違い
JSPとHTMLは見た目が似ているため混同されやすいですが、役割が全く異なります。
- HTML:ページのレイアウトや見た目を作る
- JSP:処理や条件分岐を使ってページの内容を動的に作る
HTMLはクライアント(ユーザーのブラウザ)で表示されるだけですが、JSPはサーバーでJavaコードが実行されてからHTMLが生成されます。
5. 実際の表示例:JSPによるユーザー別の出力
以下のJSPコードは、ログイン中のユーザー名を表示する例です。
<% String userName = "山本"; %>
<p>こんにちは、<%= userName %>さん!</p>
この場合の出力結果は次のようになります。
こんにちは、山本さん!
もし別のユーザーがアクセスした場合は、表示名も変わります。これがJSPの動的ページ生成の大きな特徴です。
6. JSPが選ばれる理由と利用シーン
JSPは以下のような場面でよく利用されます。
- ログイン機能を持つ会員ページ
- ショッピングカート付きのECサイト
- フォームの入力結果を表示するページ
- データベースから商品一覧を表示する画面
Javaと親和性が高く、Javaのクラスやメソッドを使ったロジックが書けるため、本格的なWebアプリケーションの開発に向いています。
7. HTMLとJSPの組み合わせで効率よく開発
実際の開発では、HTMLとJSPをうまく使い分けることで、デザインとロジックを分離しながら効率よくページを作成できます。
JSPは主にサーバー側での処理を行い、HTMLはその結果をきれいに表示するために使われます。こうすることで、デザイナーとプログラマーが作業を分担しやすくなります。
8. JSPとHTMLの違いを表で比較
| 項目 | JSP | HTML |
|---|---|---|
| 処理 | Javaコードで処理を記述 | 表示のみ |
| 表示内容 | 動的に変化 | 固定表示 |
| 実行場所 | サーバー側 | ブラウザ側 |
| 使用目的 | 動的ページ生成 | 静的コンテンツ表示 |
まとめ
この記事では、JSPとHTMLの違いを中心に、静的ページと動的ページの役割や特徴を詳しく整理しました。HTMLはあくまで表示に特化したマークアップ言語であり、ブラウザで同じ内容を固定的に見せるための仕組みです。一方でJSPは、Javaのロジックを組み込むことで状況に応じた内容を出力できる強力なサーバーサイド技術であり、会員ページや商品一覧のように情報が変化する画面に向いている点が特徴です。こうした違いを理解することで、Web開発において適切な技術選択を行いやすくなり、効率の良いアプリケーション構築が可能になります。特に、ユーザーごとの情報表示やデータベース連携が必要な場面では、JSPがHTMLと比べて柔軟なページ生成を実現し、動的な仕組みを自然に組み込める点が大きな魅力です。また、HTMLと組み合わせることでレイアウトと処理を分担し、開発の見通しをよくしながら保守性を高めることができます。
サンプルプログラムで仕組みを振り返る
例えば、ユーザーの名前やログイン状況によって表示内容を切り替える処理は、JSPではごく自然な形で記述できます。以下のサンプルでは、アクセスしているユーザーごとにあいさつ文が変わる動的ページの流れを再確認できます。
<%
String loginUser = "鈴木";
String message = "ようこそ、" + loginUser + "さん!";
%>
<div class="welcome-box">
<p class="fw-bold"><%= message %></p>
</div>
HTMLだけでは実現できないこのような柔軟な動的ページ生成は、JSPの強みを象徴しています。ユーザー情報や日付、データベースから取得した商品データなど、状況が変わるたびに表示内容を更新したい場合、JSPの活用によってスムーズに処理できます。特に会員制サイトや問い合わせフォームの確認画面など、多種多様な場面で活躍できる点も理解の助けになるでしょう。HTMLとJSPどちらもWeb開発では欠かせない存在であり、それぞれの特性を使い分けることでより良いサイト設計が可能になります。
生徒
「HTMLとJSPの違いがかなり分かってきました。HTMLは固定表示で、JSPは動的に変わるってところが大きいんですね。」
先生
「その通りです。どちらも見た目は似ていますが、使われる目的が大きく違います。JSPはJavaのロジックを扱えるので、条件ごとにページ内容を変える仕組みを自然に組み込めるんですよ。」
生徒
「会員ページとか商品一覧のようなデータが変わるページはJSPが向いてる理由もよく分かりました。HTMLだけじゃ無理なんですね。」
先生
「その通りです。HTMLは表示のための言語なので、状況に応じた処理はできません。JSPはサーバーで処理して結果だけ渡すので、動きのあるWebアプリケーションに最適なんです。」
生徒
「つまり、静的ページを作るならHTML、動的に変わるページを作るならJSPという感じで使い分ければいいわけですね。」
先生
「まさにその理解でばっちりです。Web開発ではどちらも重要なので、今学んだ特徴を基準に使い分けていくとよいですよ。」